「主の計画は必ず実現する」(ルカの福音書1章1~25節)金井望牧師 2011年11月27日(待降節第1主日)

この福音書は著者が主イエスの生涯について資料を集め、物語としてまとめたものである。この書によって明らかにされた救いの計画について学ぼう


1.人の願い


まず、ひとり老人が登場する。ザカリという祭司である。彼には一つの悩みがあった。子供がいないことである。彼は子供が与えられることを神に願い求めていた。ところが、天使が現れて彼に男の子が与えられることを告げた時、彼はそれを信じることができなかった。自分たち夫婦がすでに年老いていたからである。その不信仰のゆえに天使は彼の口を利けないようにした。

私たちは神の全能の力を現実のものとして信じているだろうか。


2.神の計画


神は希望を失っていたこのひとりの老人を御自身の偉大な計画のために選び、用いられた。ザカリ夫婦から生まれ出る子は主イエスの宣教の備えをする人物である。彼はエリヤのように力ある預言者となり、多くの人々を主に立ち帰らせる。

私たちは自分自身を取るに足りない小さな存在のように思うかもしれない。しかし、神が私たちひとり一人を選ばれたのである。神はあなたを御計画の実現のために用いてくださる。


3.人の沈黙・神の御業


ザカリは沈黙した。そして、驚くべき神の御業を見た。妻エリサベが身籠もったのである。彼女は主を讃え、感謝した。

神が主権をもって御業を進められる時、私たちは黙して従う他はない。主の御業が成る時、私たちも共に大きな喜びにあずかることができる。私たちが失望している時にも、主は確かな御計画をもって導いてくださる。主に信頼し主の導きに従っていこう。